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Travel with Picture Books

2011.08.08 Monday

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    台風9号(ムイファー)すごかったですね。
    あんだけ迷惑な台風も久しぶりで、ウチは数年ぶりに雨漏りしました。
    天井上の通風口を塞ぐのをすっかり忘れてて……。

    で、話は変わって。
    しかも今さらな告知なんですけど。m(_ _)m
    (これもすっかり忘れてました……)

    ボローニャ旅のもう一つの目的とでもいいますか。
    (とはいえ、僕は何もしてませんが)
    同行した友人が買い付けた、世界中の50冊の絵本を展示してます。
    なかなか目にすることのできない素敵な絵本が揃ってます。
    グラフィックに携わる方必見です。

    あと、旅の行程で拾い集めた印刷物なども散りばめてますので、
    イタリア好き・旅好きの方も楽しめると思います。

    ぜひどうぞ。
    ↓↓↓

    Travel with Picture Books
    〜フロム・ボローニャ、絵本旅 2011〜

    trunkによる絵本の参加型移動企画展です。

    日程:
    2011 7/16(土)〜24(日)プレイベント@OMAR BOOKS
    8/5(金)〜9(火)移動展@kufuu
    8/19(金)〜21(日)移動展@あめいろ食堂
    8/26(金)〜9/1(水)ファイナル@OMAR BOOKS

    詳細:
    ボローニャから届いた世界中の絵本の展示・ボローニャ国際絵本見本市の紹介・図録や本の販売。

    イベントのお問い合わせ:098-933-2585(OMAR BOOKS)

    【レポート】ボローニャ国際絵本展2011 [vol.3]

    2011.04.13 Wednesday

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      噂を聞きつけて、SMALL WORLD というブースに行きました。
      そこは世界の出版社が4社で構成しているブースなのですが、駒形克己さんという世界的なデザイナー/作家さんが居らして、若手にアドバイスをしていただける、というので。

      当初僕は、僕に合った出版社とか、そういう具体的なお話をいただけたらな、と思っていました。そういうお話も伺えたのですが、駒形さんからいただいたお話はもっと根源的な、作品に対するアドバイスでした。



      それは実は自分自身でも、迷いを秘めていた部分で、そこを指摘されたことに驚きましたが、さらに明確な道筋までいただけました。
      (しかし次の作品を制作するとき、僕はきっとこの課題に悩むことでしょう……)

      初めてボローニャ国際絵本展に足を踏み入れると、きっと大なり小なり“迷い”が生じる人が多いと思います。あの膨大で混沌とした空間で(笑)。そんな時は、SMALL WORLDというブースを探して、駒形さんに会うといいかもしれません。一筋の灯台となってくれるかも。

      できるならまた来年、新しい作品を見てもらいたいです。


      こんなところでボローニャ国際絵本展のレポートを終えたいと思います。
      三回にも渡って記した理由は、僕自身がネットで詳細な情報が得にくかったので、次に挑戦する方々の参考になればと思って。
      (ブログのアクセス解析を見ると、“ボローニャ国際絵本原画展”で検索していらしてる方も多いので)

      最後に。デジカメで撮った動画ですが、雰囲気でも伝われば。

      【レポート】ボローニャ国際絵本展2011 [vol.2]

      2011.04.09 Saturday

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        遅くなりましたが続きです。
        今回はイラストレーターの作品売り込みについて。

        まず最初に。
        フェアに出展している全ての出版社が、イラストレーターを相手にはしてません。
        むしろイラストレーターを相手にする出版社はそんなに多くないです。
        でもこのフェアが、絵本を出版してもらいたいイラストレーターにとって、重要な場であることは確かです。

        そんなこんなで、まずイラストレーターの作品持ち込みを相手してくれる出版社を探さないといけないのですが。

        とりあえず作品を抱えてるイラストレーターたちが並んでいる所は、作品を見てくれるブースです。



        あと、時間を設けてイラストレーター発掘をしているところもあります。分かりやすい。



        または、出版社の方が空いてる時間に突発的に始まったりもするようで、出会い運もあったりします。
        あとは、タイミングを見計らって、直接交渉とか。

        で、どこの出版社の方も、作品を丁寧に見てくれます。
        こんなに並んでいるのに、1人1人に時間割きすぎだよ。と思うくらい……。
        あまりに行列が進まないので、並び疲れします。

        で、具体的に僕の事例をば。
        僕は同年代の日本人の中でも、飛び抜けて英語がダメな人なので、もう「ハイ! ナイストゥーミーチュー」と言って握手して、作品を見せるだけです。
        それがかえって良かった部分もあります。絵に集中してもらえてましたし。
        でもまあ、それは黙ってればいいだけなので……やっぱり英語はできるほどいいです。

        で、最初の一件目。
        フランスの小さな出版社に並びました。


        がちがちに緊張しています(笑)

        この出版社、何となく並べてる作品(絵本)のテイストが、いい感じだったので並びました。
        作品を見ている出版社のおじいさんは、優しい感じでしたが、気に入らない作品はバッサリ切る方のようで、僕の前に並んでいた白人女性は、わりとあっさり退場。
        不安を覚えましたが、でも僕の絵本を見て、目が食いついてきたのが分かった。
        近くに居た別のスタッフにも作品を見せたり「どうやって描いてるんだ」とか聞かれたり、ちょっとした盛り上がりを見せたので、しめた、って感じで。
        「明後日の12時に、もう一回来てくれるか」と。もちろん了解しました。


        僕の後ろにいる若い男性は、かなり興奮してました

        結果的には、「多くのプロジェクトを抱えることになったから、今回はすまない。でも君の作品にはシンパシーを感じるから、また新作できたらメールしてくれ」って感じで、「メルシー」と握手してお別れ。
        (ちなみに会話が結構成立しているように読めますが、実際は何言ってるか微塵も分からなかったので、会場内を走り回って、現地で知りあった日本の方を探して、通訳をお願いしました……)

        二件目は、ドイツの出版社。
        並べてる出版物(=絵本)はピンとこなかったんですが、あの「はらぺこあおむし」を扱ってるようなので。
        でも「Special Beautiful だけど、うちのテイストじゃないわ」と秒殺。
        そうだよな……クセの強い作風だもんね。
        そそくさと、退場。
        やっぱり、こっちが疑問を持った出版社はダメだなぁ、と。

        三件目も、ドイツの出版社。
        長い間並んでようやく自分の番、と思ったら「ごめんね、これからミーティングがあるの」と。
        ええ〜っ!?
        僕の後ろに並んでいたイラストレーターたちも、蜘蛛の子を散らすように退散。
        そんなこともあるようです。。。

        四件目は、オーストリアの出版社。
        並べている絵本もいい感じ(←この直感が大事)だし、作品を閲覧する方も、後ろ髪を三つ編みにしているおじいさんで個性的だしで、いけそうな感じがして並ぶ。


        真ん中のおじいさん

        だまって作品を見てもらう(しか出来ない)。
        観終わると、ふぅーと一息ついて、しばしの沈黙。
        「tired?」と聞くと「...Fantastic」との一言。もう一度絵本を手に取って見てくれた。
        これはいい感触。
        メールアドレスと名前をもらい「low resolution(低解像度)の PDF をメールしてくれ」と言ってもらえた。
        もちろんメールしました。

        こんな感じです。

        スイスの出版社にもいい感じの所があって、作品を見てくれる人もおじいさん(←おじいさん受けが良いような気がしてきたw)だし、ぜひ見てもらいたかったのだけど、イラストレーターが並んでる時間とタイミングが合わず……。
        「Please, Look, My Illustration」と直談判したけど「時間がないから」と断られた。


        ハイジのおじいさんみたいで、スイスっぽいなぁと

        いま思うと「1minute!」と食いつくとか、先に作品を出しておいてチラ見せするとかすれば良かったなと反省。
        売り込みにも、テクニックが必要だなと思う次第です。

        あとは台湾のブースで「イラストレーターは名刺を置いてってくれ」と、ケースが置いてたので、名刺と絵本を置いてった。
        そういう感じの所が他にもあったようです。これは気楽。

        何名かの日本人の方とお話しました。
        苦戦している方もいれば、出版のお話を持ちかけられた方もいたようです。
        僕に関しては、たぶん今回はモノにならないだろうけど、僕の作品が、ヨーロッパ圏の人にすごく好意的に受け入れられることを実感して、手応えを感じました。
        悔いも課題も残りますが、得たものも多い。
        継続して頑張ろう。

        あと英語が多少できる方なら、事前に出版社にメールで売り込めば、アポとってもらうというワザもありかと。
        自分に合った出版社を探すのは大変ですが、並ばなくていいし、確実。
        殴り込み(?)は体力・気力を使うので、ぜひ次回はそうしたい所ですが……英語を学ぼう。

        【レポート】ボローニャ国際絵本展2011 [vol.1]

        2011.04.03 Sunday

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          ボローニャ中央駅(Bologna Stazione Centrale)から北西、バスで15分ほどの所にある、BolognaFiere。
          そこを会場に、3月28日から31日の間、開催される「Bologna Children's Book Fair」に行ってきました。


          大きな地図で見る


          会場入り口にて




          入場券売り場のようです。
          しかしネットで前売り券を買えば、並ばなくて済むし安くもなるので、オススメです。


          まず最初に訪れたのが、イラストレーターが自身をアピールする掲示板。
          (ネットで仕入れた情報だと、あっという間に埋め尽くされるというので)


          ポスターと、名刺を貼っておきました。
          ルールはないです。小さいものを貼ってる人、大きいものを貼ってる人。
          何枚も貼ってる人。様々です。
          でも、出版社の方がチェックしてるかどうかは定かではありません。
          イラストレーター同士の交流という説(?)もあり。


          会場風景




          Illustrator's Cafe。
          しかしここには殆ど出入りしなかったので、どういう場所かは分からず。
          イラストレーター交流の場でしょうか……?


          講演が開催されている場所も複数あり。
          言葉がアレなので、内容すら分かりませんが。。。


          コンペ受賞者の作品。


          沖縄の方の作品もありました!
          キレイで、ちょっと日本離れしたようなテイストで、個人的にも好みな感じでした。
          首里城と龍のお話? どういうストーリーなんだろう。絵本化されないのかな。


          大きな出版社から小さな出版社まで、世界の出版社が星の数ほどブースを設けています。
          で、よく考えると当たり前なのですが、このフェアは出版社の商談の場であって、イラストレーターと出版社の交流もその一つではありますが、イラストレーターの期待ほどは重要視されていません。
          詳しくはまた次回にでも。








          所々に、こうしたカフェあり。
          ちょっとした軽食あります。

          昼食はピッツァで。
          一切れ3.5ユーロ(約420円)ほど。しかしコーラは4ユーロ(約480円)。
          この価格設定はなに……?


          ちなみに、掲示板はあっという間にこんな感じで埋まりました。


          次回は、作品の売り込みについて記したいと思います。

          ざんねん

          2011.02.04 Friday

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            以前お伝えしたボローニャ国際絵本原画展のエントリー話
            久しぶりにサイトを見たら、たぶん、入選者のリストと思われるページを見つけました。


            う〜ん、名前がない。残念。
            でもまあ、そんな簡単なわけないですよね。

            応援いただいた方には、力及ばずで申し訳ないです。
            引き続き絵本完成させて、現地に赴きます。

            う〜がんばろ。

            ボローニャ国際絵本原画展

            2011.01.15 Saturday

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              「ボローニャ国際絵本原画展」は、イタリア北部の古都ボローニャで毎年開催されている絵本原画コンクールの入選作品による展覧会です。

              板橋区立美術館より抜粋)


              これに応募する、というのが2010年の目標の一つだったんです。

              雨とヤリを発表した時はこれの存在を知らず、応募期限を逃したもので。


              で、2010年の応募には新作絵本から一部の絵を仕上げて送りました。

              しかし、海外に対する知識や経験がほぼ皆無といっていい僕には、荷を送る、という行為すらハードルが高かった。


              ややこしい話ですが。

              原画展の応募要項には “作品は関税や配送料を含んだ"carriage paid "(送料払込済)で送ること。” とある。でも関税はイタリアで発生するものだから、こちらから関税を含めて支払うことはできない。

              那覇中央郵便局の担当の方たちと、頭を抱えました。

              無料にすると、それはそれでイタリアで問題視されるんじゃないか、とか。

              悩んだ末、無料ではなく、といって高くない値段を設定した。

              最良の選択のつもりだったけど、でもやっぱり不安だった。

              (那覇中央郵便局の方々には親身になっていただき、本当に有難かったです)


              なので、ブログでのご報告は、ちゃんとエントリーされてからにしよう、と。

              応募締切の9月末の事でした。


              しかしそれから幾日経っても、一向にエントリーされない。

              幾月経っても、エントリーされない……。

              やっぱダメだったか……。orz


              と、今日になって、ようやくエントリーページが“コンプリート”になってたので、おそるおそるページを覗くと……あった



              は〜〜〜〜〜〜〜っ、長かった。


              ただエントリーされたってだけなんですけどね。

              ずいぶん気を揉みました。


              もちろん応募したからには入選を夢見てますが、まずは結果は二の次。

              3月末にボローニャで開催される展覧会&見本市に、作品の売り込みもかねてイタリアに行こうと計画してます。

              そうして経験をためて、また次回チャレンジすればいいかな、と。

              これはまだ手始めに過ぎません。


              で、新作絵本を仕上げて持っていくつもりですが。

              計算してみると、もうあまり余裕がない……というか足りない。


              ……わき目もふらずに描くしかない!(またか……)

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